No.2

Travel Trip Times トップに戻る

Back Nomber

湘南を知ってみる?!

 神奈川県に住んでいるのだから、確かに俗に「湘南」といわれる地域で遊んできた。まあ、地元人的にいえば「藤沢・鎌倉・逗子・葉山」あたりを思い浮かべる。「茅ヶ崎・平塚・大磯」あたりも入るのだが海岸通をクルマで通り過ぎて箱根への通り道として通り過ごしてしまい以外に知らないのだ。湘南の地名はこのあたりから名付けられたという話もあるだが。
 相模川を過ぎると湘南平という山があるが、藤沢市内の平地には湘南台があり、名前は混乱する。そういえば湘南ナンバーも「鎌倉・逗子・葉山」は横浜ナンバーであり、藤沢から西が湘南ナンバーとなったが、地元的にいうと恥ずかしい名前なのだ。サザンの桑田が作った映画「稲村ジェーン」で「湘南なんて言わないの」というセリフがあるが、地元代表の桑田はどうしても宣言したかったのだと思う。昔は相模ナンバーで「相撲ナンバー」とも言われたが、どんどん入ってくる新人種に先住民が負けたカタチだ。そう、それを近年「湘南スタイル」というらしく、これで商品価値が全国区になるのだ。
 このページでは場所として先住民もあまり知らない「湘南」を探って見ようと思っている。また、「湘南」地域に関する定義は昔からはっきりしなくて、不動産屋的には相模湾に面した地域は全て「湘南」と呼びたいのだと思う。
 軽井沢が旧軽井沢、中軽井沢からいつのまにか、東西南北の軽井沢ができているように、湘南もそのような名前が現れてくるだろう。このページでの範囲も相模湾に面する海岸線を考えている。


湘南スタイル文庫版の内容へリンク

 湘南スタイルという雑誌がある。この本を出している出版社はとにかく中年の趣味にしている事の本を立て続けに出してヒットさせている。その中の1冊がこの「湘南スタイル」である。2000年から登場したのだが、完全に定期刊行になった。
 初期の取材はとにかく住んでいる人の生活スタイルというか、生活の場を見せてもらえるだけでうらやましく感じる内容であったが、近年ネタがつきたのか理屈っぽい物が多くわくわくしなくなった。しかし、とりあえず買わないワケにもいかない。少しでも「湘南」の情報をえるために。この本の場合、住宅雑誌のような面もあり不動産物件の情報も多いのだ。しかし、本タイムスのERTページの
「海辺の暮らしに憧れて」にも書いているようなテイストを感じている。

 昔に買った湘南研究の雑誌の中で「湘南」地域の定義を書いていたのだが、その見解は(西かも知れないが)は大磯から(東かも知れないが)は葉山町のはずれである長者が先までを定義していた。つまり、相模湾を扇状に囲む地域というわけだ。その時代は長者が先のその先はもう三浦半島という位に開発もされていなかったのでそんなものかなと感じていたが、現在ではその先の秋谷・佐島あたりまでが湘南イメージになっている。元々の湘南がはっきりしないので、軽井沢のようにこのあたりを「南湘南」とよぶかもしれない。そんなワケで今回有名な江ノ島や茅ヶ崎からではなく、この「南湘南」地域の散策から初めていこうと思う。

第2話「北部へ進路を変えます」へ続く

 Editor in chief : Acchio F. Magonotti   Copyright : MAGO-NET 2002