No.5-2 前回はとりあえず錆止め剤を塗って夕方になり時間切れだった。その後は天候はあれて結局「春一番」になってしまった。これからやっと春になるのか・・・
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2003
海辺のペンキ塗り
2.錆びの芽が咲いた。
あれから一週間経って、晴天で暑いくらいの良い天気の中、隠れ家に向かった。今回はペイントの話のハズだったのだが、錆(サビ)のすごさは、たった一週間で錆止め材の下から赤いシミが発生していた。鉄板の地金に錆の芽があったのだ。そして、このように赤い花がポツポツと咲いたのだ。
●やはり海辺の塩害とサビは内陸のものと大違いなのか? 仕方なく錆び止めの上からサビ落としだ。とにかく海辺はすごい。もう少しは優しいかと思ったが1週間もゆるしてくれないのだ。
螺旋階段の上面も一枚だけ塗っておいたのだが、これもやられた。今日は残りの階段上面のサビ落としもしなければならない。前回ドリルでやれば簡単と書いたのだが、そう甘くはなくて、スクレパーでゴシゴシ、ガリガリ落としてはドリルでガガーと削る。
とにかく、階段の枚数分スクレパーで削り、ドリルでガガーと繰り返していくのだが、フト気が付いた。まるで歯医者の治療のようなのだ。一本一本、いや一枚一枚削る。上側が終わると今度は下側を削る。全てを削り終えて次に薬(錆止め剤)を塗るのだ。ぐるっと回った螺旋階段は歯医者が口の中に入って治療しているような感じなのだ。
再度、錆止め剤をぬった階段の下面である。これから「白い歯」にして上げなければならない。まだまだ先の話だ。今日もまた夕方には雲が出てきて寒くなってきました。しかし、雲の切れ目から夕陽が現れ何とも綺麗な旭日マークのような夕陽になった。
(写真で空の後光が分かりますか?)一晩が過ぎて、翌朝、階段とは裏腹に丹沢の山々には白いペイントがされていた。
手前に見えるのは江ノ島だ。いよいよ、春だ。来週にはこの階段も白く化粧をしたいものだが、まだまだ、天候が不安定である。次回こそ、白ペンキの蓋を開けたいと思う。
(つづく)