No.5-3

Do it Myself Times トップに戻る

Back Nomber

海辺のペンキ塗り
3.やっと白い包帯を巻く。

 このペンキ塗りを書き出したのが3月の頭だったのだが、毎週末しか作業出来ないこともあるが、ついに1ヶ月以上かかってしまった。
 前回に書いた、錆止め材の下から赤いシミが減ってはきたが止まらないのだ。、そろそろあきらめて、白ペンキを塗ることにした。前に書いたかもしれないが、鉄にとって錆は生きている証拠なのかも知れないとつくづく思う。
 傷薬のようなグレーの錆止め材をたっぷり塗った上に包帯のかわりの白ペンキを塗ることにする。鉄の肌に傷がついたらこの包帯に赤いシミが浮かんでくるだろう。そうしたら、また治療するしかないのだ。

 いかがだろう。以前の同じ位置の写真と見比べてほしい。左上の建物とのツナギ部分に以前の出血の跡が残っている。このようなシミは階段したのベランダ部分にもあり、コンクリートも塗らなければならないのだ。とにかく、1年でこれをしなくてはいけないのだ。まめにチョコチョコと傷口の治療をしなけりゃならないのが、海辺の生活なのだ。

●客船のデッキのような厚塗りされた手摺り
 今回の経験で綺麗なペンキ塗りなどを夢見ていたのだが、それは甘い考えで、客船やフェリーで見たことがあるような、たっぷりと塗り重ねたペンキでないとダメなのだ。つまりこのブ厚いペンキは海辺の鉄が年輪を重ねた証なのだ。
 この螺旋階段は建物ではなくて船と考えた方が良いとつくづく感じたのだ。それにしてもこの隠れ家で1年の内の1ヶ月をこの錆落としとペンキ塗りで過ごしてしまった。これだけ大げさな修理は専門業者に頼んだ方がいいかもしれない。しかし、日々タッチペイントをしなければいけないのだろうな。
まあ、何はともあれ、このように真っ白いTシャツに着替えたようで、気持ちがいい。本当は階段の上面(踏面)の塗りが終わっていないのだが、まあ、そこは簡単なのでとりあえず、この長かった白いペンキ塗りの報告を終わりにしましょう。
 それにしても、今回ペンキ塗りをする際には頭まですっぽりかぶれるツナギが大いに活躍した。値段も300円台のポリエステル性でこれを来ていると気が楽である。気をつけていても全身ペンキが付くものだとつくづく分かった。

 と言うわけで、何かの参考になれば幸いである。 

(この項おわり)
 Editor in chief : Acchio F. Magonotti   Copyright : MAGO-NET 2003