1998.10.15
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第5話 海外でモバイル<準備編>。

1.パナソニック製<モデムLANカード>
 私のMacwindoshにはモデムは内蔵されていないので、PCカード方式のものを購入しプラグた。
CF-VML201 本体標準価格 38,800円(税別)
56kbps(データ受信時)のFAXモデム機能と10BASE-TのLAN機能を搭載。

下の写真のようにネットワークへの取り出し口が2つある。上の方がアナログ回線用で、下がLAN(社内ネットワーク)用の10BASE-Tと言われるネットワーク用であるそれぞれの先にモジュラージャック用のプラグと10BASE-T用のプラグがついています。今回は外部ですから、アナログモデムの方だけ使います。

2.<モデム・チェッカー>
 様々なタイプのモデムチェッカーがあるのですが、基本的に何をするかと言うと電話回線の状態を調べてモデムに異常な過電流や逆電流を調べます。なぜかと言うと電話の回線は結構アバウトな仕組みでできていて、しかも長い歴史と全世界に普及してしまっているのです。従来の電話は電源などを必要としません。なぜならば電話回線を通して電気を供給しているからです。
 その電気なのですが電圧が強すぎたり、逆であったりします。この逆の理由はモジュラージャックの先を見てもらえば解りますが、2線または4線の色のついた線があります。たとえば左から1番、2番、3番、4番(普通の回線は真ん中2本のみ)とします。このジャックの間に接続プラグで繋ぐ分には同じ極性ですが、この先の受ける機械が同じだとすると左右が逆になります。このように線を繋ぐときに同じ配列のままだと逆に繋いだときに逆転してしまいます。現在のコンピュータなどの配線は途中でケーブルがひねられていて、いつも同じ向きにさせるようになっています。
 しかし電話回線は昔のままですので、屋内の配線の繋ぎ方によっては逆の可能性がある訳です。日本国内などはほとんど意識して最後の線はまともにしていると思われるですが、海外や古い場所などでは信用できません。それでこのモデム・チェッカーが必要と言うわけです。また、進んだ国やホテルではデジタル回線であったりします。この場合も過電流でモデムが壊れるそうです。
 さて、今までに発売されているモデム・チェッカーはジャックに差し込んで調べるだけのものが大半なのですが、今回、下の写真のようにジャックに差し込んで反対側から直接モデムに繋げるタイプを見つけました。
 これはまず上部(下の写真では左側)をジャックに差し込み大きな丸いボタンを押します。するとその上の3つの緑、黄、赤、のランプが点灯し状況が解るというものです。しかし、この製品の場合まずホテルなどの電話機側のジャックをはずし、モデム・チェッカーの上部に差して調べます。もしもOKなら、下側(写真では右側)にモデム側のジャックを挿して使うことができます。また、もしも逆電流の場合は写真の下に出っ張っているスイッチをずらすことで、そのまた逆にすることで簡単に使うことができるのです。

PLANEX COMUNICATIONS INC.の製品
3.<デジタル・ビデオ>
 今回、持っていくビデオカメラは昨年発売されたPC7と言う製品だ。その後カールツァイス・レンズつきと唱われたPC10が発売されたが、少しデブになって私は好きではない。SONYの製品はなぜだか、ヒットした製品は最初のデザインが一番完成度が高い。その後、どんどんひどくなるのは何故だろうか。ウォークマンなどは典型的だ。このPC10の次に一回り小さくなったPC1(ワン)と言うのが発売されたが、これがまた中途半端で特にせっかくPC7用に開発したおしゃれなバッテリーをやめてしまった。(まあ、ちいさくしたかったから仕方ないけど)。それにPC1はバッテリーが超持たないらしい。発売されて早々だが、バッテリーの節電部分を改良するサービスを始めたらしい。(それでも少し)しかし、8ミリでは「スタミナ」と言っておきながら他では「スタミナ切れ」が多いのだ。デジタル・スチルカメラの「サイバー・ショット」も超「スタミナ切れ」で、マニアの間では「サイバー・ちょっと」といわれている。

4.<ビデオ・キャプチャーCARD>
 上記のようなわけで静止画を取り込むためにSONY製の簡単多機能「DV静止画キャプチャーキット」を用意しました。この製品はこのカードとケーブルだけでとても簡単にビデオ画像を取り込めます。デジタル画像だからクォリティが良いとか思いがちですが、所詮動画であるビデオのキャプチャーであるからインタレース・スキャン(交互2本の走査線のような画像の取り方)を元にスチル画像にするので、デジタル・スチル・カメラのようにはならない。しかも基本的に動画用CCDの画像ピクセルの形は長方形なのである。それらを補完した画像を640X480のVGA画像として出力するのである。だから、いずれまたデジタル・スチル・カメラの企画で説明するが、デジタル・スチル・カメラのキーポイントは
 1.プログレッシブ・スキャン(ビデオはインタレース・スキャン)
 2.正方画素CCD(ビデオは長方画素CCD)
 3.原色フィルタ・CMY(ビデオは補色フィルター・RGB)
このようにまるきり逆なのだ。初期のデジタル・スチル・カメラはビデオの流用品だったのである。

5.<各国の電源プラグ用アタッチメント>
 今回、下記のアタッチメントのセットを買ったのですが、この際に忘れそうなものが日本で使っている3つ又コンセントです。まあ、順に使っても良いのですが、今回の場合ではパソコンとビデオの両方の電源を必要としますし、これにデジカメなどを持っていたらそれも充電しなければなりません。現代の旅行は充電しながらの旅行なのです。
 さて、イタリアは丸い棒状のコンセントでなおかつ、200ボルトだと思いますので、パソコンなどのACアダプターの電源表示を確認しないとお釈迦になります。最近の商品は世界が市場なので大体100〜240VまでOKのようです。それとこのセットには5種類入っているのですが、世界各国を回るのであれば全部持っていかなければならないわけです。また、中国もさすがに広い国だけあって全部のタイプが使われているようだ。(まあ、外国の文化がそれだけ入ってると言うことか)私は今回イタリアだけなのでCタイプという物だけを持っていく。


(左から、イギリス系、オーストラリア系、ヨーロッパ・韓国系、インドネシア系、アメリカ系)
6.<電話回線用・各国電話プラグ>
 土壇場までこのジャックの事は考えていなかったのですが、秋葉原へ行った際に見かけて気づきました。しかし現実的にはほとんどのホテルなどの電話は本体にモジュラージャックでささっていました。唯一、古い建物を改造したビラホテルで古い電話機で線が直接本体から出てきていて壁のジャックにささっていました。また場合によってはわざと回線を使えないようにしているホテルもあるそうです。そのような場合は洗面所の壁に付いてる電話機がある場合、たいてい壁にジャックで取り付けているそうです。たしかに、工事が面倒ですからね。
 そのようなわけで、イタリア用のものを買っていきました。世界各国を回る人はどのような差が有るのか調べないとなりませんね。でもこの製品はかさばります。なんか良い物が有りそうですが・・・。

(こんな3本足のがあるとは知らなかった。)
 以上のようなハードウエアが準備するものです。あとは電話回線が使えるか?モデムの設定ができるか?プロバイダーにアクセスできるか?ローミングサービスのAP(アクセスポイント)に繋がるか?といった問題です。それを次回レポートします。

第6話「ローミング・サービス!」へ続く

(緊急制作中!もう少しおまちください)

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