1998.4.13
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特集:そろそろアナログな時代でしょう。

3:健康、豊かさをもとめてアナログ生活の薦め。

●ガレージと作業工房が欲しい。

 アメリカのガレージを目指しても難しいが、夢の遊び場としての場所作りならできるかもしれない。(結局は物置になってしまうかも知れないが)
 とにかくスペースそのものが無い日本である。ある人はガレージををリビングの一部として演出し、またある人はガレージに住居を加えたような人もいる。どちらにしても見栄えのするガレージは許してもらえそうである。しかし、作業工房としてのガレージとなると形見が狭い。というよりもスペースが狭くなるのだ。土地さえあれば輸入物の木製ガレージキットなどをたてれば、まさにアメリカンガレージが手に入るご時世である。それも日本の工務店に頼むより安いくらいでだ。
 しかし先ほどのガレージライフと言う本は自動車雑誌の発行なもので、ほとんどのガレージはクルマかバイクの手入れと展示がメインになっているが、私の目指しているガレージは工作室という目的もあるのだ。だから、自動車雑誌よりも住宅雑誌で紹介される、アメリカの家を見た方がいいのかもしれない。アメリカンドリーム・ガレージとでも言うのだろうか。これから探してみたいと思う。

garage.jpg写真
バスケットのリングもついて、典型的なアメリカンなガレージ。
(写真:ドゥーパより)

●ガーデニングって、何!。

 ガーデニングと言うと庭造りとか園芸になってしまうのかもしれない。
最近のDo itな雑誌にはガーデンリビングとかガーデンハウスなど植物以外の庭の楽しみが載っている。つまり庭に関する様々なイメージ作りがガーデニングかも知れない。確かに植物だけでは庭でなくて畑になってしまう。小道があったりガーデンテーブルがあったりして、庭といえる。また家と庭が無いと「家庭」とは言わないという人もいる。
 ガーデニングとは庭に自分のイメージのジオラマを作ることかも知れない。最近とみに流行っているのはウッドデッキと言われるもので、自宅でアウトドア気分を味わおうと言うものだ。確かにキャンプに言って質素なメニューでもおいしく感じる料理である。自宅でもそのような演出をするだけで味が変わるかも知れない。

garden.jpg写真
日本人でもアメリカにお住まいだと、このようにガーデンライフが決まるのだ。
(写真:ドゥーパより)

●フリーマーケットへ行こう。

 前ページにも書いたが、私は2輪のフリーマーケットに行くと、最初の一周目はバイク本体を見る。ついでに部品など自分の探している車種をターゲットに探す。2週目に入ると2輪関係の用品などをみる。なぜなら、このフリーマーケットの場合2輪目的の人が多いので、2輪関係の物は動きが早いのだが、それ以外の物にはあまり見向きをしない。だからほとんど早い時期には2輪以外の骨董趣味の物などは売れないから安心だ。3周目や4周目になると店を出している人も2〜3時間もたっているので、価格を下げたり、「持ってけドロボー」ってな気分になってくる。
 フリーマーケットでの買い方は値切るのが礼儀である。付け値で買ってしまっては相手が悪い気をしてしまう。(と思って良いでしょ)まあ、いくらとか聞いてみて、その値段の2割引を目標に、まず「勉強できる」と聞きます。まあ、相手が1割引き位で言ってきたら、もう1割位ならと言いましょう。OKなら良いし、だめなら1割引きで納得できるなら買います。また、誰も買いそうもない変なものなら、フリーマーケットの終わりの頃に行くと「持ってけドロボー」と言ってくれることがあるのでそこまで我慢できるかが勝負だ。
 たとえば骨董のフリーマーケットだと、その手のことに詳しい人々が集まってくるから動きも早いし、値段も高い。そこで、このような場違いなところで、広い物を見つけるのが楽しいのだ。私はそこでとんでもない物を見つけた。それは下の写真のような50年以上も前の旅行トランクだ。何とも大きい小型冷蔵庫ほどもある船旅用のトランクだ。中は引き出し式になっていて、船旅でなければ持ち歩かないだろうと思うし、またトランクの周囲に貼られたステッカーのような物の真実を始めて知った。このお話は近い内に私のフリーマーケット収集歴として発表したいと思います。

trank.jpg写真
このように空間があって、がっちりした鍵が付いていれば水に浮くのが解ります。

●アナログマニュアルカメラの愉しみ。

 昔は写真を写すのが難しかった。いつの頃からか露出がオートマティックなカメラができて、そしてピントまで合わせてくれるようになってしまった。しかしそれじゃ、流動食を食べてるような物じゃないか。それが理由かどうかは知らないが、数年前から若者の間でもマニュアルカメラの人気が復活しているらしい。
 私は25年前にカメラに凝っていて、その後いつの間にか記録としての写真しか撮らなくなっていた。しかし5年ほど前にデジタルにどっぷり浸かってDTPの本をかいた後、猛烈にデジタルから離れたくてアナログな写真とカメラにはまりかなりコレクションも実験撮影もした。
 その頃は街の中古カメラ屋でも、ジャンクカメラ(壊れていて超安い)が機械式の金属性の物があり、夜な夜な解剖しては蘇生の楽しみをしていた。そのうちにジャンクコーナーのカメラはプラスチック製のボディにコンピュータ基盤の物に変わってしまい、私の解剖研究材料がなくなってしまった。
 特に私は一世を風靡したハーフカメラが好きである。その影響もあってかハーフサイズのヒットメーカーだったオリンパス社にも興味が強い。現在のオリンパスはデジタルカメラの筆頭と言ってもいいだろう。私の好みからはオリンパスのL型は興味がなく、銀塩カメラのオリンパスの歴史はOMシリーズとXAのシリーズまでと思っている。特にOMシリーズは25年の歴史と現在もそのままのシリーズが存在している、生きた化石ではないが誉められることである。なぜなら、それは25年前の完成度が高いと言うことだからである。しかし、一抹の不安を感じていたのだが、つい最近オリンパスから、廉価版マニュアル一眼レフを発売したのである。そこで私は大いなるエールを送りたい。
 カメラに関するネタもコレクションもたっぷりあるので、いずれ増刊号で企画したい。

om2000.jpg写真
低価格マニュアル一眼レフカメラ「OM2000」
(画像:オリンパスより)

●インターネットでアナログ生活。

 インターネットでデジタルの最先端なんて事を考えるのではなくて、アナログ生活のための情報を得る。そして情報を発信して人と交流を愉しむ。デジタルな物をデジタルで使うと言うことは、使いこなしていないと言えるのだ。デジタルを子分や召使いとしてこそ、時代の最先端なのだ。そのような訳で今回の特集とした。

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