1998.6.1
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第4話 Powerザウルスの顛末。

 前回、私のPowerザウルスの使い方を紹介し、可能性と期待そして新型の”パワーザウルス”の第二弾<MI-600>シリーズの紹介をしたが、その後のシャープ社の様子を見ていてちょっと期待はずれをしている。それは1年も経たずに新型を発売したが、旧型に対するハード的フォローがいっさい無いのだ。その一つは内蔵メモリーの増設ができないため、わずか3MB程のユーザーメモリではデータベースも写真も撮れない。
 また内蔵の表計算ソフトを活用していたのだが、だんだん内容が大きくなりCPUパワーが足りなくなってきた。まして内蔵メモリーも少しなのでほとんどEメール用とインターネットのブラウザー位にしか使えない。ましてやスケジュールなど、どんどん増える内容には使えない。
 つまりスピードアップしてメモリーも増えた新型に買い換えろと言うことなのだろう。それなら、シャープ製品は2年位たった最終版を買った方がいいと思った次第だ。それなら他のPDAやノートパソコンやサブノート、そしてミニノートと言われるモバイル型のパソコンを研究してみることにした。
 そこでまず、私がPowerザウルスに求めていた機能、活用していた機能は何だったのか。そしてPowerザウルスに足りなくなった事は何だったのか。そのあたりから説明しよう。

 ついこの間まで、私の旧Powerザウルスはベストマシンだった。私にとってPowerザウルスはカラー表示のできる通信機能と表計算のできる携帯パソコンという機能で十分だった。そして携帯できる320グラムという手軽さも魅力だった。


1997年7月発売のPowerザウルス初期型

Newパワーザウルス写真

パワーザウルス<MI-610>シリーズ
1998年3月発売の新型パワーザウルス(画像:シャープ社より)

しかし内蔵の表計算ソフトを使いこんで行くうちにだんだんデータが重くなり、ついにマシンの動きがノロノロになってしまったのだ。そこへ新型のPowerザウルスの登場だ。メモリーも増えCPUスピードも50%ほどアップしたのである。そして8か月前のマシンにはメーカーから何も手だては無いことがわかった。
 そこでもう一度、私の使いたい機能と条件をピックアップしてもう一度モバイル環境を再構築してみることにした。

まず初めに欲しい最低限の機能を上げてみよう。

1.通信機能 (アナログ回線、携帯電話、PHS回線など)
2.カラー表示画面 (インターネットブラウザとして)
3.表計算ソフト (スピードが早いほうが良い)

次に理想の条件である。

1.重量:500グラム〜1000グラム以内
2.液晶画面のピクセル数:800 x 600(最低でも640 x 480)
             (現Powerザウルスは320 x 240)
3.電池使用時間:3時間(内蔵のみで)〜8時間(追加バッテリー時)

 上記の条件は液晶画面サイズ以外は現行のPowerZaurusでクリアしているのだが、世に言うPDAと言われる物はあくまでもスケジューラが主体になっているようなのだ。しかしこの小さい画面上における多種多様なスケジュール表の扱い方は、以前からシステム手帳や情報整理を研究してきた私にとっては、いまいち中途半端な子供だましの域を出ない。
 それから、スケジュール以外に参考にしたい資料やアイデアノートとのリンクなど、私のアナログのシステム手帳の代わりを目指したいのである。しかし早々にPDAのスピードアップや画面サイズの拡大はありそうもない。
 そこでミニノート・パソコンを研究してみることにしたのである。


 本来、私はMacintosh派なのであるが、現実にはApple、1社しかMacOSのノート型は作れないので(ライセンスを認めていないので)競争が無く、またアメリカ人にとって小型のパソコンはいらないようなのである。たとえば日本で企画されたすでに重量級の2kgもあるPowerBook 2400であるが、これをアメリカのAppleではウルトラ・ライトと呼んでいるくらいなのである。
 まあ、AppleのPDAであったNewtonでさえ、A5サイズくらいあるのだからしょうがない。
 そこで元々Powerザウルスで構築しようとしていたのだから、MacOSでなくても良いか!と言うことで、それならWindowsでモバイル・パソコンを探すことにしたのである。

 

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(Windowsでサブノート、ミニノートを考えてみる。)

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