1997.10.8
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第2話 これがPowerザウルスの裏・情報だ。

 第1話では、ほとんど宣伝と変わらない情報でしたので、ここから裏の情報をお教えしましょう。
 第1話で言いかけたメモリーの問題ですが、シャープのマニュアルでは推奨品しか使えないと申しております。 つまり、カラーザウルス用のFLASHメモリーカードです。 この製品2MB、4MB、8MBとありますが、一番容量の多い8MBの物で定価42,000円もします。 格安の新橋のキムラヤでも34,000円です。 ところが、ちまたにあるPCMCIAカード(俗に言うPCカード)は15MBで30,000円位です。

 そこでインターネットで情報を探しました。世の中には私と同じように裏の情報を探している人がたくさんいるんです。 それもすご〜い人々が、そこで見つけた情報が今回の体験記になっています。 まず、そのような人々は自分の持っているPCMCIAカードを展示してある「Powerザウルス」や その後、自分で買った「Powerザウルス」で実験をしてくれます。 それを彼らの間では「人柱」と呼ぶそうです。 その結果、かなりのPCMCIAカードが使える事が解りました。
 なぜかと言うと前回の「カラーザウルス」のPCカードスロットがPCMCIAに完全準拠してなかった ようなのです。つまり今度の「Powerザウルス」でやっとマトモになったわけです。 つまり、シャープのマニュアルでは推奨品をお奨めしているのは自社在庫を一掃したいのじゃないかな・・・。 それどころか、このシャープ純正のFLASHメモリーカードは他のコンピュータに挿入した時に認識しないのです。ザウルスのドライバによってのみ認識するわけです。
 つまり、推奨品イコール、「世間では推賞されない品」だということなのです。 このような、落とし穴があったわけです。もしもすでに買ってしまった人は残念でした。 また、他社のPCMCIAカードならどれでもいいかと言うとそうでもないので、よく研究する必要があります。

 インターネットの情報ではPCMCIAカードと言う物の仕様は当初5V電圧の物だったのですが、より省エネタイプにするため現在では3.3Vと言うものに以降しつつあるようです。 そういうわけで、「Powerザウルス」は基本的には3.3Vのようです。
 また、私が仕入れた情報によるとEPSONの「FLASH PACKERシリーズ」、そしてその小型版の 「FLASH PACKER mini」と言うデジカメのメモリーなどにも使っているものをお奨めします。 これはTypeIIサイズのアダプターを介してミニサイズのメモリーを使う物なのですが、 これであれば、デジカメとも共用できるわけです。(ただし、これも電圧の違いに注意が必要です)
 それから、スマートメディアと言うPCカード式の追加メディアも3.3Vタイプの物であれば 行けるようです。(東芝・フジフィルム系のカメラの人はこちらがお奨め)

 とりあえず、私は「FLASH PACKER mini」の15MBを26,800円でアダプターを2,000円で 手にいれました。つまり、28,800円で15MBです。純正品の倍の容量を、より安く手に入れられたのです。 このように、インターネットでの情報の価値はお金にも換算できます。しかしお金に換えられない知識もたくさん得られるのです。 たった1ヶ月足らずの間でもインターネット上では、十分に価値のある情報が手に入りました。 ただし、その情報にアクセスするまでがちょっと大変なのですが・・・。
 ちなみに、この「Powerザウルス」のモデムは33,600bpsの高速モデムで、 私の自宅のMacの28,800bpsのモデムより早いのです。 確かに画面サイズが小さいので、ネットサーフィンをする気にはなりませんが、 必要な情報を簡単に見ることができるのは便利です。 そこで私はいま、 モバイル用の情報アクセス・ホームページ を開発しています。 サイズもザウルスに合わせて、とても軽く見やすく作っています。いずれ内容を紹介したいと思っています。
 またE-mailを読む時にはメールサーバーに直接つながり、必要なメールを ダウンロードしてすぐに回線を切ってくれます。 これはもう簡単で便利です。またNIFTYのアクセスも同様に簡単です。

Powerザウルスとパーソナル321S写真

Powerザウルスとパーソナル321Sの組み合わせ
画像:富樫吉徳(まると)氏ホームページより借用

 そして、ついに「モバイル」通信の実験をしてみました。 そのために、PHSを買うハメになってしまいました。 どのPHSにしたら良いのかと考えていた時に東芝GENIO発売の話が入って来ました。
 そこで今度はPHSの研究をしましたが、結論からいうと「DDI Poket方式」ではなくNTTパーソナル方式を選びました。理由はfukuda'sの「携帯電話とPHS」の記事にて説明する予定です。
 その時点でシャープが推奨している機種はNTTパーソナル方式の5機種ほど。そのうち4機種はシャープ製です。まあ、しかたないのでその中から選ぶことにしたのですが、一番小さい「312S」と言う機種は 定価は37,900円ですが店頭では800円ほどで変えます。(これでは買うと言わないが・・・)
 そこで、これだと思ったら大間違い。この機種をつなぐためには定価で22,000円のPHSアダプターケーブルが必要になります。 このケーブルに20,000円もの経費を使っても、他に使い道はありません。 すでにPHSを持っているなら仕方ありませんが、もしもこれから買うのだったら、絶対に「321S」と 言うPCMCIAカード方式の機種を買いましょう。なぜなら、これはPCMCIA規格に準拠していますから 他のノートパソコンにも使えるのです。 定価は50,000円位(FAX対応のAタイプと未対応のBタイプ…こちらは47,800円)ですが、 量販店ではついに16,000〜17,300円位になりました。またシャープの純正品はもっと価格が安く出回っているようです。

 そこで「321S」を購入。さっそくトライ。そして実験成功。インターネットもNIFTYもバッチリです。また、以前はビル内でのPHSの性能をあきらめていたのですが、廊下や階段など2フロアを 歩いてみたのですが、途中とぎれそうになりながらも無事に使えました。また都内のPHSのアンテナはだいぶ増えたようで、ほとんどつながります。ですから時と場所を選ばずに情報にアクセスできるようになりました。
と言うわけで、「モバイル」をすると言うことは「移動できるコンピュータ」とではなくて 「移動してもコミュニケーションできる」ことを言うのだなと思いつつ、今後はその使用レポートを 報告できればと思っています。それも出張先からとか。
また、オマケのようなデジカメもまあまあ使えました。ちょうど買った時にモデルのオーディションが ありまして、ポラロイドカメラの代わりになりました。画面サイズもポラサイズ。 (前回の創刊号の写真がそうでした。後日再掲載します。)
 ちなみに「Powerザウルス」は世界で2番目に 液晶モニターの大きいスチール・デジカメだそうです。 なぜなら、1番目はボディもでかい「カラーザウルス」があるからです。
(カラーザウルス ユーザーの方イヤミでごめんなさい)

 

第3話 「これがPowerザウルスの最新情報だ。」へ続く

カラーザウルス写真

1996年発売のカラーザウルス(画像:シャープ社より)


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