1998.7.24
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第2回 そんな私にデジタル攻勢!

<アナログ携帯電話抹殺計画のその後>

 1月に前回の記事を書いたのですが、その後ドコモ軍団は毎月のように今なら20,000円引きでアナログ携帯からデジタル携帯への交換のチャンスと広告やDM攻勢をかけてきました。しかし、いっこうに店頭でさえただ同然の機種との交換を20,000円引きしますという戦法なのです。はっきり言って損しちゃう計算なのです。

 私の携帯電話生活の内容をみてみますと、遠出をしたときのためのアナログ携帯電話と都市部でのPHSで使いわけています。そしてコンピュータやPDAの通信用としてのデータ通信ですが、この場合圧倒的にスピードの速いPHSがあります。PHSの32Kbpsに対してデジタル携帯では9600bpsという一昔の速度です。まあ、アナログ携帯用に通信できる機器も出ていますが、その場合は2400bpsという物ですがね。

 それと私の使用しているPHSはPCカード式になっている321Sと言う機種で、これならばコンピュータやPDAのカードスロットに指すだけで使えます。この形式でないと機器と電話をつなぐためにその機種専用のケーブルを購入するために数万円の出費をします。そしてそのもの自体がかさばります。つまり、PCカード式の電話でないと全く不便だと言うことです。

 しかし、何故か携帯電話には今まで一台も登場していないのです。みんな左手に携帯電話とケーブルで繋がったPDAを持った姿をモバイルと宣伝しています。そんな中でやっと富士通がケーブルではなく、アタッチメント式にしてPCカードに対応したものを出しましたが、写真のようにとってもダサイものです。これでは興ざめです。そこでまた今回もアナログ携帯はまだまだという結論をだしたのでした。


富士通のモバイルF

<ちょっと心が動いたドコモ版のData Scope。>

 その後、97年12月の古い雑誌を見ていたらドコモから京セラのDataScope(データスコープ)が出ると言う記事を見つけました。この機種はPHS用の機種で、32Kデータ通信可能でなおかつスケジューラ機能などの付いたものとして発売されているものをベースにデジタル携帯版として開発したもののようです。
 デザイン的には耳に当たる部分の処理が大きな違いです。この機種なら少しだけ魅力を感じます。とにかくPCカード形式なのでPHSでデータ通信ができない地方での緊急時にあれば便利です。まあ、例の西伊豆などで使えるかは問題ですけど、それは時間をまつしかないのかもしれません。何せここ半年ほど西伊豆にも行っていないため、全く使わない状態で月々5,000円の基本料が取られているので少しだけ、もったいないなと思いはじめているのです。
 それと時々、電車の中では受信できないPHSが運良く受信したりして、その時に話し始めると切れてしまうという体験をしまして、こんな時は携帯電話だなと感じるのです。だってPHSより高いお金払っているんですから。
 そこでこの機種を無料交換してくれるなら、ちょっと考えても良いかなと考えました。そこで5月の末に秋葉原のドコモショップで聞いたところ「発売が遅れていまして、もうそろそろ発売になります」とのこと。そこで値段を聞くと80,000円以上というのです。そこで、私はアナログ携帯のユーザーなのだがこの機種でも20,000円値引きするのかと聞くとOKだと言う、しかしそれでも60,000円以上の負担である。まだドコモはわかってね〜な〜と思いながら、やっぱりオレは最後の一人になるまでがんばるぞと心に誓ったのです。

 
ドコモのData Scope for DoCoMo

<アナログ携帯民族は包囲されはじめてきた。>

 そうこうしているうちに、6月に入ってドコモから自宅に電話が来るようになりました。私の地元のドコモショップのその女性はDMなどをごらんになってますかと聞いてきました。そこで「この条件じゃ、その気にならないよ。街じゃ20,000円出さなくても買えるじゃないか」ってなことを申しますと、その女性は「あの〜、6月からは無料交換になったのです」と言う。「えっ、聞いてないよ。そんなこと」というと、「どんどん情勢は変わっていますので、是非DMは毎回ごらんくださいね。」というのです。
 でも私は気に入った機種がないのだと言って見ました。するとどのような機種がよろしいですかというので、モバイル通信をするのでPCカード式のドコモ版DataScopeは対象商品なのかと聞くと、ちょっと調べて「申し訳ありません。この機種は対象外です」という、「あっそ。なら当分変えないもんね。私。」って感じで嫌みをいうと、その女性は「そうですね。もう少し待った方がいいですね。情勢はどんどん変わりますから。」というではないか。ちょっと拍子抜けしてしまいました。そして最後にとにかくどんどん変化していますので、DMには是非目をとおしてくださいね。」といって電話を切りました。ハイハイ。まあ、私のようなお客がいたと報告してくれれば状況も少しづつ変わるのでしょう。

<アナログ携帯民族討伐の最終戦略が始まった。>

 先の電話から2週間ほどして、月は7月に入った日に、ドコモから大きな封筒のDMが来ました。今度は初めの一枚にドコモ全機種無料交換と書いてあります。やっとこの時が来たのかと感じながら、例の女性はこのことを示唆していたのかなと思いました。そして同封の総合カタログをめくるとドコモ版DataScopeの入っているべきページにそれはないのです。まだ、この段になっても私にタテツク気のようなのです。

 しかし、私は「この機種があることを知っているのだ。お見通しなのさ。」って気分でもう一度最初の書類に目を通してドコモ全機種無料交換と言う条件をを確認したのでした。
 これでシラをきるなら新聞社も喜びそうなネタである。さあ、いざドコモショップに殴りこみだ。イエー!

 

第3話 「そんな私がデジタル携帯に!?」へ続く


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