1998.7.24
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第3回 ついに陥落か?!

ドコモ全機種無料交換は本当か!>

 さて、所は銀座5丁目のドコモショップです。なんと5人いる窓口は全部うまっていて、私の攻撃を受けてくれる敵がいないではないですか。ちょっと肩すかしをくってしまった。そこにいる客人達はみんな「デジタル携帯」ドコモ王に税金を納めようと言う人民達なのです。へへへ、たぶん対応している女性達は私もその一人と思っているのだろうな。違うもんね。私は「アナログ携帯国からの使者なのだ」へっへっへ。
 と3分ほどで真ん中の一番きれいなひとの席が空いたではないか、敵にとって申し分なし。(お釣りがあるかも、ウシッ。)「お待たせしました。」

 私、早速「あの〜、ドコモのDataScopeは発売されたんですか。」「ハイ、発売されました。」と言って新しく手書きで書き込まれた価格表を差し出しました。それを確認すると、他の機種は25,000円以下なのだが、その中で一台だけ飛び出た、総額81,000円なり。

 そこでおもむろに、実は私「アナログ携帯のユーザーなのですが、全機種無料交換というDMが来たのですが、この機種も交換できるのですか?」やった〜、ついにこの瞬間が来たのだ。ザマーミロ、困るだろう。さあ、どうする。すると、
 「あの〜、ちょっとお待ちください。調べてきますから。」そらみろ、全機種交換といってるのだから、調べなくてもOKのはずじゃないか。やっぱりね。ドコモ王の弱点見つけたり。そして待たされること5分、でも全然つらくない。だって私は敵を退散させたようなものなのですから。やっと、かの女性が戻ってきました。さてなんて言うのかな。
 「ハイ、できます。」えっ、そんな。ホントなの。そこで、「私、予備バッテリーを2つとバッテリー充電器とカーバッテリー用の充電器と色々あるんですけで、それも無料交換してくれるのですか?」「ハイ、全部交換いたしマス。」あれ〜。
 やってしもた。地雷踏んでしもた。そこへたたみこむように、本体は現在在庫がありませんので明日には届きます。周辺機器は後日郵送いたしますので、明日全部一式お持ちください。当方で処分させていただきます。
 あれ、あれ〜。あっという間に私のアナログ携帯の運命が決まってしまったのです。それでは明日の午後においでください。
 「ハイ、それでは明日全部もって来ます。それでは。」ありゃま〜、私としたことがあっという間に玉砕してしまいました。ありゃ、情けない。敵は地雷を用意して待っていたのか、それとも私のような特殊な場合の対処なのでしょうか。たぶん後者なのだと思われます。なぜならこの機種は他の機種に比べたら大きいのですし、まだ情報もマイナーであり、また特殊な趣味の人しか興味を持たないとおもわれます。しかしPDA機能もついているので私に取っては他のPDAを使わなくてすみそうです。
 どちらにしても私のアナログ携帯にかけた費用は10万円位でしたので、この機種でやっと等価交換できたとも言えます。(それと以前のバッテリーがすでに寿命に来ていてちょっと考えていたところでもあったんです。)しかし、もしも25,000円以下の機種と交換したら、腹立たしいでしょうね。でも多くの人がそうなのでしょう。

<そんなわけで私もデジタル携帯電話に。>

 以上のような経緯によって、半年間の抵抗の末に陥落してしまった私ですが、こうなったら明治維新や大戦後の日本人のようにすっかり新しい体制のなかで活路をさがしてしまう私です。そこでPHSも併用している私がどのように2台を使おうとしているかを紹介します。まず、このDataScopeは受信専用です。ですから、安い料金体系の方で継続します。電話をかける時はPHSでかけられる場所を探してかけます。


パルディオ321SとドコモのDATA SCOPE

 そしてデータ通信も基本的に早くて安いPHSを使います。するとDataScopeはもったいないと言うことになりますが、PHSで受信できない場所でのE-メールの受信ができますし、スケジューラーやToDo、そして電卓などのPDAの機能もあります。そのような使い分けができるかなと思っています。もちろん、PHSのできない地方からのデータ通信などにもPCカードを利用できるので心強いでしょう。
 そんなわけで、この状況を「2丁拳銃」ならぬ「2丁圏通」と呼びます。(どうでも良いことですが)

<私のアナログ携帯を紹介しましょう>

 と、ここで今まで使っていたアナログ携帯を紹介しておきたいと思います。この機種もその当時はこだわって選んだ、私のベスト・セレクションです。


私のアナログ携帯電話 SHARP <フリーウェイ>JN-A200

 シャープ製の<フリーウェイ>と言います。今から3年前の当時この機種は携帯電話初の15秒間の留守録音が7件でき、また電話帳機能も400人分で、しかも漢字表記ができるてしまうと言う優れ物でした。その当時は電話局側での留守電サービスが始まったばかりの頃であり、またその留守電を聞くために電話代がかかるのもばからしいと考えたのです。
 性能的には当時でもデジタルに較べ音質が悪いと言われましたが、どこでも受信できるアナログ電波は偉いのでした。一番ビックリしたのは、九州は福岡県のはずれ玄海灘の浜辺にいたときです。携帯が音をたてたので出てみると東京の会社からの問い合わせでした。その翌年にはやはり九州の長崎から佐世保へ向かう電車のなかで横浜への交信ができたのです。
 デジタルの電波では条件が悪くなったとたんに切れてしまいますが、アナログはねばるんですね。やはり、私はアナログが好きと確認したものです。
 しかし、当時のバッテリーは現在のような性能はなく、写真のSタイプでは30時間しか持ちませんでした。私は大きなLサイズは持ちたくなかったのでSサイズを2本で使っていました。つまり、2本あわせて60時間日数で3日、日中10時間の計算で6日間です。何とかほぼ1週間と言うことです。このような状態ですから、まめに電源を切りかかって来るような時のみの対応でした。出張の時などはこの省エネ使用しかできないのです。なぜなら、この当時のバッテリー充電器はバイクの充電でもできるような大きさだったのです。


こんな物を持って行くなら、まめに公衆電話使った方が良いくらい。

 そして、昨年位からはドコモのカタログから一斉にアナログの文字も製品も消えました。メーカー直接販売のこの機種もシャープがどう対応するのか不安でもありました。現実的に私のバッテリーは寿命になり初めフル充電でも5時間位になってしまい今後に不安を感じていました。
 そのような中でデジタル攻勢が来たわけです。俗に言う「兵糧攻め」って奴ですね。今後、まだがんばっているアナログ携帯派ゲリラの人々の検討を祈りたいと思います。

 と、ここでページも残り少なくなったので次回で、ドコモのDataScopeの紹介と活用実験をご報告いたします。

 

第4話 「これがドコモのモバイル戦略だ!」へ続く


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