1998.1.10
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第1回 抹殺されるアナログ携帯電話

<アナログ携帯電話の運命>

 私は通話料金の高いアナログ携帯電話を使っています。
なぜかと言えば、今から2年程前に携帯電話が必要になり、どの機種を買おうかと研究したのです。
 その頃はデジタル携帯電話が出始めた時期で、デジタル携帯電話はまだ通話領域が狭く、私は日本全国での遊びや出張で使う事が目的であり、「通話領域」が最大の条件だったのです。
 たとえ音質が悪くても、かすれそうな音でもつながることが大事なのです。その時期は携帯電話のカタログにはアナログとデジタル両方の商品が掲載されていました。しかし、デジタルを普及するためデジタル携帯電話の通話料金などは大幅に安い設定になっていました。
 実際のところ、アナログ回線の周波数の幅をデジタルで使うと、より多くの回線が使えるらしいのですが、 「音質の悪いアナログ携帯は値段も高い、だからデジタル携帯に換えましょう。」という方法で、デジタル化をしようというわけです。もう一つアナログのデメリットはセキュリティの問題です。
 アナログ携帯ではとぎれとぎれの音ではありますが、デジタル携帯でそのような電波の時は一切つながらないのです。つまり音質が悪い(電波が状態が悪い)時はつながらないだけなのです。
 ところが、アナログ携帯はかろうじてつながるわけで、これは電話と言うよりも無線機と考えられるのです。

<アナログ携帯民族を滅ぼす戦略が始まった。>

 長い間、私は高い通話料金のアナログ携帯電話を使っていたわけです。そして、そのアナログ携帯電話は本体、充電器そしてカーバッテリーからの電源セット用の備品などしめて10万円程の経費がかかっています。 また、安い料金設定でも基本料金だけで4,200円であり、実際月々ほとんど使わなくても、5,000円程かかるわけです。つまり年間に60,000円程も支払っているわけです。
 ところが、今、電話会社はアナログ携帯電話からデジタル携帯電話に交換しませんかというキャンペーンを始めました。そのためのインセンティブとして、現行機種を値引きしますとか、充電器なども代用品を考慮しますというのですが、値引き額にしても街の量販店ならばアタリマエの価格ですし、ましてや機種が限定されてしまいます。今まで使用していた電話機なども没収されるてしまいます。
 それならば街の量販店で新しい機種を買った方がいいではないか。というように、アナログ携帯電話ユーザーにとって、メリットが全然ないのです。
 先日、新聞にアナログ携帯電話はあと2年で完全にやめるという広告がのりました。

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化石になるのか?アナログ携帯電話

 先日、新聞にアナログ携帯電話はあと2年で完全にやめるという広告がのりました。そのため1998年からいっさいアナログ携帯電話の新規事務処理は行わないとのことです。これは童話の「北風と太陽」の「北風」の方法ではないでしょうか。私は断固、その日までアナログ携帯電話民族を通したいと思っています。そこで全国の「アナログ携帯電話民族」で情報交換をし、アナログ携帯電話党を結党したいくらいなのです。
 それは、単なるムキになっているわけではなく(十分なってる)、いじめ的な方法に対して文句を言いたいのあ〜る。 たとえば、私は伊豆半島の西伊豆へよく行くのですが、あのあたりはほとんど携帯電話のエリア外であり、 カタログの地図上でアナログ携帯電話でもエリア外になっています。しかし、現実にはアナログ携帯ではバッチリ使えるのです。デジタル携帯でそれと同じかどうかが確認できない限り、私は買い換えるワケには行きません。
 しかし、そのような情報は全然なく、現在のエリアマップを示すだけです。街の込み入ってる所ならつかえます。ということらしい。それならばPHSで良いわけで、実際に私はPHSも併用していますので、なおさら携帯電話に求めるのは郊外や自然の中での通信無線機としての機能なのです。
 上記のようなことから、アナログ携帯電話ユーザーとしては将来に渡って使えるものと思って、契約をしたわけで、それに対して電話会社は契約違反をすることになるのですから、それなりの情報サービスや経済的ペナルティを意識するべきではないかと思うのです。

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DOCOMOのエリアマップ

第2話 「そんな私にデジタル攻勢!」へ続く


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