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スクータ選びのポイント!

 20年ぶりの研究をして見ることにしたと書いているのに、あっさり購入したスクーターを紹介してしまったのは結局は手ごろな価格の中古車の情報が飛び込んできてしまい購入したからだ。最終的に新車を吟味して購入したなら研究の経過を聞かせていいのだろうが、がっくりさせてしまうかもしれないので先に公表した。
 しかし、これから購入しようかなと思う方のためにその研究レポートを報告いたします。

 まずは排気量だが、これは高速走行を考えて125cc以上。現状では150cc位からになることが分かった。それは日本国内ではあまり見かけない排気量だが、海外で生産されている事が多い。YAMAHAの場合でも台湾製造の逆輸入車だ。また、韓国製やヨーロッパ製にもこの排気量がある。
 まあ妥当なところでは中型の250ccが主流であろう。この250ccブームはYAMAHAのマジェスティが作ったのだが、その後、HONDA、SUZUKIが参入した。KAWASAKIはSUZUKIのOEMブランドである。このクラスのスクーターは大きなシートし下のトランクスペースがポイントだ。ここの使い方とデザインで選択が分かれる。SUZUKIのスカイウェブは同デザイン兄弟車の400cc車もある。
 最後に大型と呼べる500cc以上であるが、これはYAMAHAが500ccを、SUZUKIが650ccを、そしてHONDAが600&400cc(兄弟車)を出している。
 各社とも現在は売れ線なのでどんどん開発しているが、デザイン的にスクータから80年代のレーサーレプリカ・バイクブームのような方向へ向かっている。ターゲットが若者なのかも知れないが、お金を落とせる中年やシルバー向けのマーケティングがないのだろうか?

ヤマハ・マジェスティ250cc

ホンダ・フォーサイト250cc

スズキ・Newスカイウェブ250cc( 最新型)

 ヤマハのマジェスティは基本的なデザインはオーソドックスであり、中年も乗れる。シート下のトランクも前後2分割なので使い勝手が良い。デザイン上の特徴はフロントウィンカーの埋め込まれた三角の耳のようなデザインであろうか?好みの分かれるところである。
 ホンダのフォーサイトはホンダのもう一車種のレーサータイプのフォルツァに対してオーソドックスなスクーターデザインだ。
 スズキのスカイウェブは最新のモデルに変わった。ヘッドライトも流行の2眼式でますますレーサータイプになってきた。また、初期スカイウェブの特長であったシート後ろの垂直にたったシーシーバーのようなストッパーがなくなった。あれは非常にアイデンティティがあったのだが。ますます、ホンダのフォルツァなどに似ていく。

研究1:デザインと乗りごごち
 まあ、デザイン的にスピード感を出したくてレーサーのカウリングのようなデザインになっていくのだろうが実際の所、スクーターでシャカリキにスピードを出す気にはならない。ニーグリップのできない形状とリヤに重心のかかったポジションとでは全くレーサーレプリカ気取りはできないのだ。
 しいて言えばスクーターはアメリカンタイプのライディングなのだ。私の知り合いの元レーサーでこの手のスクータを日常乗り回している人に聞いたところ、彼はハングオンのように無理矢理押さえこんで乗らないととばせないと言っていた。それはとてもテクニックのいることで、普通の人はデザインとは裏腹の乗り味にびっくりするはずだ。また、ホイールスペースも長いのでクイックに切り返すというようなゲンチャリのような乗り方はできない。
 まして250ccクラスのスクーターは馬力不足であり、現実的にはアクセルオンしてから、徐々にスピードが上がっていくのである。私はまだ体験していないがこの問題は500cc以上のスクータにしないとダメのかもしれない。
 そのようなことを鑑みて250ccスクーターならばチョイ乗りと通勤とツーリングといった穏やかな乗り方を目的にしたほうが良いと言うことだ。そうなるとトランクの容量や機能など調べたいことがはっきりしてくる。私が感じたのは渋滞に捕まらない自動車のオープンカーが2輪になっていると言う感じだ。これが都内を走るにはとても便利なのである。

つづく

 Editor in chief : Acchio F. Magonotti   Copyright : MAGO-NET 2002