No.4

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昔から鉄道模型が気になるのだ! 

 このMAGO-NET Timesの読者で関心のある人は少ないかもしれないが、私は以前から少しだけ気になる趣味があった。それは鉄道に関する趣味なのですが、本屋の店頭で鉄道趣味のの雑誌を見ると「何か?」を感じるのですが、それが何かわからないのです。ジオラマなどをみると懐かしさや、哀愁からなのかなと思ったりもするのですが、多くの鉄道マニアには若い子もいるので懐かしさだけではないのだろう。

 大きな模型店などの大型のジオラマを見ると、その走っている姿にわくわくする。そんな気持ちのまま、この2年ほどの間に何となく雑誌を買い始めていた。電車や汽車といった車両に関心があるわけでもないし、懐かしい鉄道会社があるわけでもない。一体何に興味をもっているのだろう。

 そんな折に銀座伊東屋の催事会場で鉄道模型のジオラマの一部分を作る説明をしていた。大きさは25cmx25cmほどで山の中の鉄橋のある川の模型であった。車両は乗っていないのだが私には、感じるものがあるのだ。そこで感じたのはこのリアルな立体感というもののような気がしてきた。考えてみると「写真を撮りたくなる」のはなぜだろう。人の写真や旅先の写真は記録として分かるがきれいな風景を見たときにカメラがあったなら撮っておきたいと思うあの気持ちだ。私は職業柄ということもあるかもしれないが、若い女の子でも本格的にカメラに興味を持つ時期があるように見える。なかなかうまく撮れないのだから、絵葉書でもいいではないかと思うのだが、そうでは無いようだ。つまり、自分が気に入った「その場その時」を手に入れたいのだ。それを「写真」で手に入れるか、「絵」に描いて手にいれる。その延長に「立体」で手に入れたいという欲望なのかもしれないと思ったのである。もちろん鉄道マニアは別だが、とりあえず私はこの部分に興味があるようだ。つまり、頭の中にある好きな風景の立体が欲しいということだ。

 だったら、「鉄道模型」の話じゃないかととも思うのだが、何せ道具もやり方も何にも分からないので、鉄道マニアの情報を見て研究しようと思ったのだ。鉄道マニアの中にはまさに思い出の風景や憧れの風景の中を鉄道を走れらせている人もいて、私と同じ思いなのだと思う。また、ある本の中で「鉄道模型の面白さはレールの上を鉄道模型が走ることで完成する」と言う話があって、なるほど止まったままのジオラマに血が流れる。いや、「時間が流れる」のだ。つまり自分の世界が動き出すのだ。そのようなことを考えてみたらとてもわくわくしてきた。Art Life Timesで紹介したムットーニ氏の作品にも通じる。

 自分の憧れの不動産を手に入れることは出来ないが、ジオラマ不動産だ。これならいくらでも自分の努力しだいで増やしていける。ゲームのシム・シティみたいなものかも知れない。
 そんなわけで私は鉄道模型をベースに模型自分村を作ってみたいと思ったのである。 このページでその作品を発表できるようになるまでには長い年月がかかると思われるので約束できないが、読者の人にも人生の楽しみ方のヒントになれば幸いである。

 早速、自宅のテーブルの上に大きな紙を出して「自分村」を書き出してみた。海あり山あり、飛行場あり、自動車あり、そして鉄道の駅もある。鉄道の線路を模型で引くことは出来るのだが、縮尺をどうするのか?この辺からだんだん深みにはまっていくことになった。手頃なサイズの鉄道模型はNゲージというもので縮尺は1/150である。しかし、それにあわせる自動車などを考えるとミニカーなどのサイズが手頃なのであるが1/60前後である。また、飛行機の模型になると一番機種が豊富なサイズは1/72である。また鉄道模型のHOゲージが1/80と言うことで、縮尺は1/60〜80位の範囲にすることに決めた。

 さて、このサイズで大きな紙にレイアウト書いてみたら、その全景のサイズは120cmx200cmほどになり、畳よりも大きい。また、自動車を置くために道路が必要なのだがそれならその自動車も走らせたいと思い、大昔に流行ったスロットカー(電気でミニカーを走らせる※スロットルカーは間違い、溝に入れて走るからスロットカー)を導入することにした。60年代当時に流行ったのは1/24か1/32のサイズであったがその後、小さなモーターが出来て1/64位のものも登場し、私たちの次の世代はそれを自宅で走らせていたと思う。

また、いろいろ調べていくうちに分かったのだが、もともと鉄道模型のように自動車を走らせたいという発想でこのスロットカーが出来たらしいのだ。だから、この組み合わせはうまくいきそうなのだ。

 しかし、このスロットカーはすっかり現在では売っていない。しかし運良く数年前にフリーマーケットGETしていたのだ。その時は懐かしさとあまりの安さで思わず購入し心配だったが無事に動いた。しかしそのセットだけでは道路の長さが足りない。
 そこでYahooオークションを探してみたら、あるわあるわ、世の中にはいろいろな趣味の人がおり、決して世の中から無くなってはいないのだ。それから2ヶ月ほど、すっかりYahooオークションにはまり鉄道模型の部品やスロットカーのセットなどを手に入れた。また、インターネット上でスロットカーを検索してみてもたくさんあった。(スロットカーのみの記事もそのうち書こうとおもう。)

 さて、これで、おおまかな材料はそろったが、どのように製作プランをたてたらいいのか、また鉄道模型の電気関係の処理など知らないとだらけだ。とにかく数十年を過ぎて子供に帰ろうととしている大人であるのだ。どこまで進めることやら・・・。

←左の▼リンク先は私の作品ではありません。あくまでも参考HPを紹介します。

どうなるか・・・つづく
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