ここのところ気になる商品が無くてネタに困っていたのですが、先日、以前にDDTで書いたVGA画面のザウルスが新型になって登場した。また、NTTドコモのゼロハリーバートンデザインのシグマリオンも新型になって登場した。
1.新型ザウルスはSL-C750とC760の2機種
まず写真の2機種だが、右の黒い方がすでに発売されている。左は白カバーでメモリー容量もバッテリー容量も多いタイプで6月の後半に発売される。
まず、前回のDDTで分析したこのザウルスであるが、その時に一番気になったスピードが大幅にアップした。CPUも変わったようで2倍にアップしたという。店頭で触って見たがまともなスピードになっていたし、OSの立ち上がりスピードもアップ。また、前回アプリケーションを立ち上げるとエラーが起きて最終的にシステムもフリーズし、再起動すると3分ほどかかっていて、これは話にならなかったのだが、かなり力を入れてまともな商品になった。あの当時は店頭では品薄でなかなか、買うことが出来なかったのだが、買えなかった人はラッキーと言える。まあ、このMNTの記事を読んだ人は買わなかっただろうが・・・。
スピードが使えるものになれば、EXCELがVGA画面で見られるなら、ちょっと気になり始めたのである。・・・とそこへドコモの新シグマリオンが登場というのでそちらも研究してみることにした。
2.新型シグマリオンIIIは「ゼロ・ハリ」デザインではなくなった。
今度のシグマリオンは画面のサイズが800x480ドットでワイドSVGAと呼んでいる。本来のSVGAは天地が600であるが480と短いのだから、ショートSVGAと呼ぶべきと思うが・・・。さて、このサイズの問題をあとで論じるのが今回の目的なのだが、その前にこの機種の特長を紹介しておこう。以前のシグマリオンより厚みもうすくなったり、画面サイズも大きくなったり基本的に良くなっているのだが、デザインがさほど欲しいと思わない。前の「ゼロ・ハリ」デザインはアクセサリー的に欲しいと感じさせてくれたのだが・・・。と、なると機能で欲しいと思うかどうかだ。
基本的にこの機械はメールとWEBブラウザーが主体である。その為にこのワイドSVGAを取り入れたのだ。なぜなら、大半のHPデザインは横幅を800に合わせているから、横スクロールをしなくてすむのだ。シグマリオンの詳しい情報は本家のHPをみてほしい。(下記のURLをクリック)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/products/sigmarion3/index.html
さて、このシグマリオンIIIでパソコンソフトが動く!?「リモートデスクトップ」という機能があり、EXCELやワードが動くような気がするのだが、実際はネットワーク越しに他のPCを遠隔操作をできる機能が使えるというものであり、あまり実用性はない。この記事を読みたい人は下記へ。
http://www.wince.ne.jp/snap/ceSnapView.asp?PID=1298
最初に書いたように私はEXCELデータと電車の中で見たいと言うことが良くあるのだ。勿論ノートPCで見られるのだが、ちょっと見たいとか、計算をしたいと言うときにPDAでできるといいなと以前から思っているのだ。5年ほど前にパワーザウルスと言うのが出て表計算ソフトがついていたので、早速トライしたのだが、なにしろスピードが遅いことと画面が320x240ピクセルというサイズでは表は一部しか見えないのだ。それで先に書いた新型VGAザウルスに興味があるのだが、大きいにこしたことはない。そこでこのワイドSVGAのシグマリオンに期待したのだ。
3.デジタル機器の画面サイズ。
PCなどデジタル機器の画面表示のサイズを紹介しておこう。
画面名称
|
ヨコ x タテ
|
説 明
|
1/4VGA
|
320 x
240
|
大半のPDAの画面サイズ。もはや携帯電話の画面でもこのくらい。
|
VGA
|
640 x
480
|
パソコンの基本画面サイズ。ビデオ画像のサイズでもある。
|
ワイドSVGA
|
800 x
480
|
SVGAに合わせたWEBなどを横幅は表示できる。
|
SVGA
|
800 x
600
|
WEBなどは基本の横幅をこのサイズに合わせている。
|
XGA
|
1024 x
768
|
最近の標準画面サイズ。このサイズであれば周囲に余白もできる。
|
4.新型ザウルスの研究?
最初に書いたように良くなったザウルスに興味を持って店頭で触ってみて、6月後半に発売のSL-C760を予約しようかと考えた。と、この時に先のシグマリオンIIIのカタログ上の「WEB画面が横スクロールなしのワイドSVGA」コピー。これが気になったのだ。これは大きなメリットを表している。どのメーカーも言いたいハズである。そこでシャープはどうだろうかと考えてみた。今回のVGAザウルスは1/4VGAサイズのPDAの中で際だった特長なのであるが、次期の製品開発の特長にこのメリットを言いたいはずである。そこでその可能性が無いか調べてみた。
上の図はシャープのHPにある画像サイズの比較図にあったものだ。しかしよく見るとザウルスの画面は左に寄っていて右側に操作用ボタンとロゴの入った黒い部分があるではないか。天地は480ドットなのでこの画面にワイドSVGAが納まるかどうか調べることにした。
5.ワイドSVGAのザウルスはありえる。
簡単なことであった。先のシグマリオンIIIの画面を重ねてみた。それが下の画像だ。本体は前のSL-C700を使用しているが形状は同じだ。
現状の画面も天地は480ドットなので左右が広がるかどうかである。このように、このボディ内に納まるのは分かった。機能的にも現状の右側にあるボタンアイコン機能は画面内に取り込むことができるであろうから、この可能性は100%あると思われる。
また、このVGAザウルスは700番台で始まった。今回、750番と760番が登場したが、先のシグマリオンのワイドSVGAを意識すれば絶対開発をするだろう。そしてその時にザウルスの型番は800番台となるだろう。それは800ドット画面をも表すからだ。私はこの機種が出ることを確信して、もう半年から1年まつことにした。
6.デジタル機器の楽しみ方?
今回の記事の為に色々なHPを読んでいたら、私のようなケチな人はデジタル機器マニアではないのだとつくづく思った。彼らマニアは出たらその機械を即刻買って使い、たとえ6万円のモノが半年で陳腐なモノになっても「1ヶ月1万円、そして1日300円の遊び」と、考えるようなのだ。確かに飲み屋で金を使うより長く楽しめるのは確かだ。
しかし、私はこの予測をするのが楽しみでもあり、賭けでもある。そして一度買ったら、最低2年、いやずっとコレクションとしても価値のあるモノにしか興味がないのだ。
先のデジタル機器マニアの人が周りにも多くいるのだが、それらの機器を私は「デジタル化石」と呼んでいる。
|