No.6 ★★★★

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新型B6ノート VAIO-U101登場。

副題:まともになったバイオU

 今年のはじめにこのMNTでモバイルPCの検討をした。当時ソニーからVAIO-Uが出ていたからだったのだが、あのマシンはデザイン的にも低い評価しかできなかった。また、ひとつ上のVAIO-C1もバッテリーの消耗が激しく実用性は無かった。
 そして、以前に買ったカシオのFIVAの方が良いという結論になった。その後、しばらくは通勤時にカシオのFIVAを使っていたのだが、最近は自宅でMNTの記事を書くようになり遠ざかっていた。それもあって今回のように1週間もアップできない自体になってしまったのである。・・・というような時にこのVAIOの新型U-101が出たのだ。

 前のU1はその後、マイナーチェンジでU3として発売されたことも知らなかった。U1が4月27日発売で、U3が10月25日頃、そしてこの5月にはフルチェンジのU-101である。いったいいつ買えば良いのか。ちなみに私が期待していた、U2になったら検討しようと思いはあっさり、飛ばされた。さて、下がそのU-101とU1とU3の並んだ写真である。

 まあ、とりあえず新しい物好きな私としても早速調査にのりだした。基本的にはこのサイズ、B6は私の前々から提唱しているサイズなので大いに期待したい。発表後早速ソニーのホームページからスペックを読み、画像を原寸にしてプリントしたりしながら調べたのであるが、早速気になることが見つかった。

 デザイン的には前回のギミック(嘘の)小型化は、さすがに改心したようで下部にバッテリーがキチンと治まり、まともな形になった。また、CPUスピードも遅かったが、まともな速度になった。

U1
U3
U101

前回の問題点を箇条書きにしてみよう。

1.まともでないバッテリー処理のデザイン
2.ポイントデバイスの反応が悪くまともにポイントできない、またヌルヌルした感覚が嫌。
3.キーボードの文字表示のデザインが見にくい。
4.液晶画面が小さすぎてXGA(1024ドット幅)には無理がある。(老眼には無理)
5.VAIO−C1の経験からバッテリーがもたないだろう。(正確な記述が無い)

上記の内容はほぼすべて進歩した。それでは、その特長を紹介しよう。
まず。はじめにデザインがまともになった。

.サイズはほぼ前回と同じほぼB6サイズ(私の理想形である。これについてはいずれまた)
.ポイントデバイスはまともなスティックタイプといえる。
.キーボードは縦幅が大きくなったという話だが、左右の幅がちいさくなったように思う。

ちなみにU1ではキーボードの横列数は13だったが、今回は14ある。その影響でEnterキーが縦長のものになり、打ちにくい。盤面の文字は下手なデザインを止めてくれたので見やすくなった。

.液晶画面は6インチから7.1インチへと拡大された。コントラストもあり前回よりみやすくなった。
.バッテリーはまともな下面全体サイズで容量の違いは厚みの処理に変わった。

 その持ち時間だが、カタログではSサイズで3〜5.5時間、Lサイズで8〜13.5時間と書いてある。バッテリーに関してはなんと※印の注意書きでしか実態が分からない。その大きさは5ポイントほどで自信が無いのだと思える。私のC1の経験ではVAIOはとにかく持たないのだ。
 そこで詳しく調べたところ、注意書きに「
バックライト・オフで」と書いてあった。そしてバックライ・トオンではSサイズで30分、Lサイズで1時間半(90分)というのだ。いったいこれはなんだ、ノーマルとエコノミーで10分の1の差なのだ。これではまともに使えない。Macintoshのバッテリーは5時間くらいであるが、まともに3時間は使える。まめに省エネすれば5時間も可能だろう。なぜなら、アメリカ人は飛行機の中でも仕事をする。しかし、日本ではそんなに長く電源の無い生活はしないそんな違いなのだろうか。それともソニーはどうせこんな小さなPCを買う奴はおもちゃと思っていて、仕事には使わないとでも考えているのだろう。

 のっけから、私の不満を書いてしまったが、このことを我慢して、おもちゃとして見るば魅力的ではあるのだ。それを紹介しるので、欲しい人はぜひ買って見せてほしい。

 魅力はまずこの大きさで1024ピクセル幅のXGA表示ということだ。次にこのモニターがワンボタンで拡大表示で800幅のSVGAに切り替えられることだ。

 また縦横切り替え表示ができ縦長文書やWEBページも見やすくなる。

 次に右側の丸いポインタの周囲に矢印キーがあり、掴んで使うには良いだろう。左の丸はマウスのクリックボタンの機能であるが、この辺はFIVAと同じである。

 このマシンの本来の面白い特長はソニーのサイトや雑誌系のサイトでくわしく読んで欲しいのだが、私にとってはB6サイズでXGA表示でHDが30GBもある画面表示付きHDというところである。

MacのPocketBookの記事としてDDTに書いたが、60GBのHDでMacの作業環境は構築できるのだ、しかしデジタルカメラ(600万画素のキャノン10D)の画像をストックするにはPCカードスロットのある小型PCが必要なのである。(そのような機械が近々発売されるらしいのだが、それは追ってレポートする)今回はPCやPDAとしても使えるか?とも期待したわけだ。
 そのためにはスタンバイなどの再起動時間が問題なのだが、店頭ではバッテリーが抜いてあるせいかうまく反応しなかった。

 また、前回のU1では余りにも変換が遅くて文字打ちを「する気にも」ならなかったのだが、今回はやってみた。反応も問題はないが、A5サイズ幅のFIVAに比べてキーボード幅が3センチも短いため、やはり打ちにくかった。FIVAは両手打ちもできるが、U101は片手打ちになりそうだ。それから、矢印キーが右下にはなく右上の丸いポイントデバイスのところにあるため、従来の位置と違いとまどう。U1の時は右下にあったので、これは改悪といえる。

 全体のデザインは良くなったのだが、この2つの丸いポイント部分がちょっと良くない。まあ、プレイステーションなどゲーム機になれた人はこの親指指圧型配置でもいいのかもしれないが私はほとんどゲームをしないので好みではない。また私がFIVAを使っていて意外に良いと思うのは右手親指で操作するポイントデバイスが、液晶画面側(つまり上の面)にあり、キーボードとモニターをフラットにしなくても、画面を見ながら操作ができるのである。これは昔の東芝リブレットと同じである。

 とくに混んだ電車の中でもA5サイズ分の出っ張りですむのだ。しかし、このU101の場合モニターとキーボード分のB5サイズが必要になるのである。これは以外なポイントである。

 バッテリーに関してはなんと※印の注意書きでしか分からない。その大きさは5ポイントほどで自信がないと思える。とにかくVAIOのバッテリーについてはあまり評判が良くない。まあ、バッテリーの寿命より先に商品の時期バージョンによって寿命を縮めてしまうSONYの商品戦略なのかもしれないが。

 さて昨年U1を買った方には申し訳無いが、すでに寿命はつきた。またこのU-101も6ヶ月もすればU-102になる可能性がある。そのスペックはHDは60GB位になっているだろう。

というわけで、画面表示付きHDと考えたら60GB位はほしいので、とりあえず、次期バージョンのU-102かU-103を待ってみようと思う。まあ、実際のところ店頭では品薄なので変えないこともあるのだ。このような時は待つことに限る。デジタル製品は後になるほど性能アップと容量アップ、そして価格ダウンするのだ。これをデジタルのデフレ・スパイラルと言うのだ。

 そんなこともあり、またFIVAを見なおしてしまったのだ。バックライトを消さずとも、バッテリーは標準サイズで1時間の通勤に持つのである。Lタイプであれば2時間も十分である。

<参考ページ>

VAIOーU1 ホームページ   http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-U1/
VAIOーU3 ホームページ   http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-U3/
VAIOーU101 ホームページ  http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-U101/

この項おわり
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