1996年頃のプロカメラマン向けの600万画素35mm一眼レフデジカメの価格は350万円ほどもした。昨年、キャノンのEOSデジカメの普及タイプの300万画素のD30は、600万画素のD60になり、価格は30万円ほど。昔の10分の1にまで下がった。この機種は一気に売れたようだが、1年を過ぎてますます性能をアップして上で30万円ほどになって登場したのがこの10Dである。
D10だと100万画素のことになってしまうが、10DというEOSのメインのナンバーから始まるシリーズとなる。(ナンバーの前に文字が入るのは実験的か、廉価版のようらしい。たとえばKissとか)
このカメラも画像センサーはAPSサイズである。そのためレンズの画角は1.6倍ほどになってしまい超広角レンズが必要になるが、フルサイズのEOS-1Dsは100万円ほどもする。80万円のお釣りでレンズも買える。と発想を変える必要がある位に価格差があるのだ。
また、1000万画素を越えるデジタルカメラの場合、当たり前だが画像データ量が多くなる。その分記録時間がかかるため、スポーツなどには向かない。またメモリーカードもドンドン必要になる。完全にプロの業務用仕事や風景写真を専門に撮るので無ければ1000万画素オーバーは必要ないかもしれない。このあたりが今後の分かれ目かもしれない。
画質としては600万画素でセンサーのサイズがフルサイズ。こんなカメラが欲しいところなのだ。が、そのスペックのカメラがある。
それが、コンタックスのN-Digitalであった。
N-Digital本体のみ・・・メーカー希望小売価格 800,000円
●詳しくはこちら→ http://www.kyocera.co.jp/prdct/optical/camerabody/ndigital/index.html
しかし、過去のコンタックスのレンズが使えるわけでは無くて新シリーズのNマウントのみとなる。ここで新たな出費がかさむし、相手はツアイスレンズなのだ。
話を10Dに戻すが、このカメラここ最近の業界の話題をけっこう網羅して作られていて、その一つが色空間というものを従来のsRGBと AbobeRGBの2種類が選べるようになった。現在、印刷、デザイン業界の動きとしてはAbobeRGBへの気運になっているのでおすすめである。
左のような図がこの色空間というのを表すのだが、理論上の色の空間がバックの色の付いた部分であり、現実的にはこの中の三角形の範囲が角RGBの色再現の範囲と言うことである。見ればわかるがAbobeRGBの方が広いのである。従来のEOS-D30とD60はsRGBしかないので両機で使う場合は注意が必要である。
あと、特筆すべきはオートフォーカスのスピードがとっても早くなった。従来の3点AFから、7点AFに性能アップしました。
これでは、つい最近D60を買った人がかわいそうだと思うのですが私はこれを買います。またD30,D60の周辺機器との互換性もあります。ということでこのカメラはお薦めできます。
また、HLTで書きましたように、EOS+各種マウントを使えばあなたの古いレンズ達もデジタルカメラにすることが出来るのです。
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