Vol.1

2002年10月20日号

Back Nomber

終了メニューに「スタンバイ」が表示されなくなった - Windows 98,98SE

 つい先日、このトラブルが起きて困ったので、早速そのお話。私はモバイル用に小さなノート型のPCを使っています。機種はカシオのCasiopeia FIVA(ファイバ)といいます。初期型の1998年モデル。Windows98がインストールされたものです。この機種にまつわる話で記事も書けるのですが、それは別の機会にするとして、今回の話を聞いてください。


上の「スタンバイ」項目が消えてしまいます。


 この機種は最近使っていませんでした。ワケあって久々に使おうとすると、バッテリーが完全に空っぽでした。ACアダプターをつないで立ち上げると、無反応。バッテリーが完全に無くなっているとたちあがらないこともあるので、少し充電されたころにONボタンを押したら無事に立ち上がりました。しかしなんか動きがおかしいので、強制終了ボタンで再度立ち上げ直しをしたところ、はじめてみるメッセージがでてきました。その内容は「スタンバイ機能を使うか?使わないようにするか?」といった内容でした。スタンバイ機能はノート型では頻繁に使う機能です。

 しかし、この機嫌の悪い今のマシンには「使わない」にしてあげた方が良いのかもしれない。このようなメッセージが出るのだか、元に戻すメニューもあるのだろう。と、思って「使わないようにする」を押してしまったのです。マシンは無事に立ち上がり、使える状態になりました。しばらく使って、蓋を閉じるためにスタンバイ機能(一時休止)を使用とそのためのボタンを押しても機能しません。まあ、先ほどやったのことだとわかっていますから、その逆をすればいいのです。さて、あのメッセージはどこにあるのか探しました。まあ、コントロールパネルの「電源の管理」アイコンあたりにあるのだろうと見ても無いのです。それならFiva独自の機能かと探したのですがそこにも無い。画面上にはFiva独自のスタンバイ機能に入るアイコンもあり、押せばへこむのですが、機能はびくともおこりません。こまった。OSの設定なのか?Fiva独自の設定なのか?
 さて、それから延々とHELPを探してみますが、私のしたいことは出てきません。夜も遅くなりPCに詳しい友人に電話をしました。上記の話を彼にすると「OSの再インストールだね」と簡単にいう。それなら君に電話する意味がないのだ。しかたなく自分で解決策をさがすことにする。ちくしょうMacならこんなこと簡単なのに。Windowsはまったくお手上げだ。しかたないので、明日メーカーに電話してみよう。まずはカシオだ。マイクロソフトのサポートなんて絶対に電話は繋がらないだろうから・・・。

 そして翌日、カシオの修理センターに電話を入れる10回以上ならしてやっと人が出た。しかし「ここは修理だけなのでサポートセンターの番号を教えます」ということで、そこへ電話をすると「お待ち」用の音楽が流れていて、時たま「ただいま込み合っていますので、もう少しおまちください」と言うメッセージがくり返される。嗚呼、こんな音楽を聴き続けるワケにもいかない、電話代もかかるので切る。さあ、どうしようか。・・・とこの日はあきらめることにした。明日、会社へ出てWindowsに詳しい人々に聞いてみよう。

 翌日、会社で詳しい人に聞いてみても、やはり「再インストール」をすすめる。なるほどWindowsに詳しい人ほどWindowsのトラブルは難しいとわかっているようだ。しかし、私はあの「スタンバイ機能を使うか?使わないようにするか?」といった内容の「スタンバイ機能を使う」側のボタンを押すだけなのだ。どこかにあるはずなのだ。もしも再インストールするといろいろとソフトが無くなったり、何度か重ねたカシオOSのバージョンアップもまたやり直さなければならないし、もうスッカリ忘れてしまった。

 最後の手段を行う前に最後の「望み」をかけてインターネットで情報を探すことにした。現在、検索と言えばgoogleしかない。もうこれは圧倒的な仕組みの検索サイトである。Yahooなど吹っ飛んでしまったのだ。このサイトの仕組みは検索したサイトの優勢順位をそのページに対するリンクを張っているHPの数を計算して決めているのだ。つまり人気があるサイトや活用されているページほど上位に現れるのでゴミのようなHPは出てこないのである。

さっそく、http://www.google.co.jp/に飛んで、検索をしてみる。キーワードは「Windows / スタンバイ」だ。これでもすぐにいくつか現れた。その一つをみると、私がしてしまった行為の説明がしてあった。その内容はWindowsで電源管理の機能であるスタンバイ、サスペンド、ハイバネーションなどという機能を何度か使っていてそのトラブルが何度かあるとWindowsはその機能を使うのをやめさせて無難な状態にしようとするメッセージをだすというのだ。それに対して私が「はい」をしてしまったと言うことだったのだ。嗚呼、そんなことだったのか。原因が分かっただけでもうれしい。なにしろ人に説明しようにも滅多に現れないことだから詳しい人にも説明できなかったのだ。さて、その直し方だ。しかしそこにはWindowsMEの直し方が書いてあり、それは「電源の管理」の画面にチェックメニューがあるのだ。しかしわたしのWindows98にはないのだ。その場合は難しそうな方法なのだ。そこで「Windows98 / スタンバイ」でもう一度検索することにした。それで見つけたページがこれ。http://pc-information.com/document/0484.htmlまあ、私以外の人には関係ないと思うのだが、このサイトのトップページをブックマークしておくと良いと思う。Windowsに関してなら使えそうな感じです。なにしろこんなマイナーなトラブルが載っているんですから。

 そして私はこわごわと「操作手順」の指示通りにして、再起動をしたのです。嗚呼、ああ、感動です。直ったのです。あきらめていたWindowsを制覇したのです。復活したのです。もとに戻ったのです。こんなうれしいことはありません。

それでは、また。

 Editor in chief : Acchio F. Magonotti   Copyright : MAGO-NET 2002