Vol.10

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最新PowerBookG4シリーズ!

 ああ、ついに8月の末に購入したiBook12インチのレポートができないまま、PowerBookG4シリーズがバージョンアップした。まずはチタンボディの15インチが他の2機種と同じアルミボディになった。また、12インチに私の望んでいたシネマディスプレイをつなげるDVIポートが付き、スピードも1Mhzにアップした。そしてスーパードライブが全て2倍速に高速化したのだ。

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 ただ、すでに私はiBook12インチを買ってしまった。その最大の理由がOS-9でのブートが出来ると言うことであった。昨日まではPowerBookG4シリーズで唯一15インチのみがこれができたのだが、今日からそれが出来る物はなくなったのだ。勿論クラシック環境でOS-9を使う事はできるが、とまどう事も多いだろう。
 私はこのクラシック環境でも充分使ってはいるが、ややこしくなるとOS-9で作業をする。また今回のPowerBookはG4であり、たとえクラシック環境でもOS-9が使え、過去の遺産ソフトが使えるのである。
 読者の中には俗に言う「ただ新しい物好き」の方も多くいると思うのだが、どうせならG5CPUになれば良いのにと思った方も多いと思う。実はこのG5は完全にOS-X専用であり、この第5世代と呼ばれるCPUは過去を持っていけなくなるのである。ソフトもOS-X用にバージョンアップをしなければならない。しかし、現状においてムービーでもやらない限りG4の性能でも充分である。タワー型のG5がいよいよ発売されるが一体誰が何のために買うのだろう?事実Appleでは多くのデザイナーの為にPowerMacG4の販売を続けているし、HP上では「DTPに使うならデュアルプロセッサの必要性はありません」とまで伝えている。DTPが中心のデザイナーは現行G4シリーズをキープしておいた方がいいと思われる。現在の環境で5年は続くくらいDTPは完成の域に達している。

 さて、折角の新型PowerBookの話にもどそう。まずは今度の15インチの全体配置を見てみよう。

 図のように左右に配線が振り分けられた、12や17と同じになった。非常にすっきりしており良いのだが、以前の記事に書いたようにこの銀色キーボードが意外に見にくいのだ。まあ手元を暗くしてバックライトを頼りにすれば良いかも知れないが、それは本末転倒というものだ。まあ、好み問題なので人それぞれだが、私はダークなキーに白い文字かiBookのように白いキーに黒い文字の方が見やすい。これを解決する方法に今回同時発表されたコードレスキーボードと言うのもあるが、このポータブル性が無駄になってしまう。アップルはキーボードのバリエーションを販売すれば言いと思うのだが。下の写真は12インチの左側面で真ん中辺にDVIポートが付いたのだがミニDVIと書いてあり、ダイレクトのDVIポートではないのだ。このようなところに又一つ変換ケーブルを付けなくてはならないのだ。この手のパーツはすぐどこかに隠れてしまって忙しいときにいらいらすることになる。無いよりは良いが。

つぎにこのポートを使った状態を見てみよう。左の12インチの場合この機能はメリットが多いだろうが、15インチに20インチを付けてもさほど感じるものがない。一番良いのは12インチに23インチディスプレイを組み合わせることだ。マルチに使おうなどと考えずにメイン・ディスプレイだけで十分だ。それこそPowerBookは平らに開いてシネマディスプレイの下につっこんでキーボード代わりに使うのだ。

  PowerBook12”と20インチシネマディスプレイ  

  PowerBook15”と20インチシネマディスプレイ  

 そうそう、このPowerBookなどをメインのマシンとして使っていると便利なことが一つあります。今年の夏前に騒がれた停電などの際に作業がお釈迦にならなくて済むのです。以前に東京のビルが停電になった時に「あっ停電だ」と思ったのですが、それは天井の電気が消えたことで気づいたわけで、目の前の仕事はまぶしく輝いていたのだ。そのビル停電は復旧に時間がかかり、しかたなく階段で下りて帰ったのだが、いざと言うときにPowerBookは足下をテラス明かりの代わりにもなるのだ。それも5時間も。サバイバル道具PowerBookなのだ。 

この項おわり。
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