このDDTの更新が1ヶ月間もされていませんでした。前回、通勤途中でもこの原稿を書けるようにモバイルパソコンの研究をしてカシオFiva〈ファイバ〉に行き着いた話を書いたのに活かされていないのです。
その原因は私の身体に大きな変化があったことでした。それはローガン。お酒のことではありません。漢字で「老眼」と書きます。私は元々「近視」だったので、眼の良い友人が早く「老眼」になるのをみて、近視で良かったと思っていたのですが、「近視で老眼」という最悪な事態になったわけです。「老眼」というのは近くのピント調節が出来ない症状なのですが、近視は元々近くは見えるのですが眼鏡をかけると近くが見えない訳です。
カメラで言うと人間はオートフォーカス・カメラな訳ですが、その機能がダメになってしまって固定焦点レンズのカメラになってしまったわけです。まあ、遠近両用眼鏡を作ればすむのでしょうが、今現在の眼鏡の状態でこの不便さをつくづく感じているわけです。前回の記事を書いたように年の瀬までは小さなパソコンを目標にしていたわけです。
そこへ、Appleが最新のPowerBookのファミリーを発表し、その中に小型の新型PowerBook
G4が登場しました。現在私はすでに2年前のPowerBook
G4 15"を使っています。これはこれなりに大きくて仕事も出来て便利なのですが上記のような通勤途中など使用はできません。その時点でiBookの12"があったのですが、まだ大きく感じていました。今度のPowerBook
G4 12"はiBook
12"より少し小さく、厚さも薄く、性能は高くというものですから、魅力を感じない訳はありません。早速Netで調べて検討しました。すでにみなさん知ってる話なので製品の細かい説明は省いて私の気づいたことを紹介します。
Power Book G4
12"
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基本的にほぼiBook
12"と同じ印象です。外側の素材がアルミで薄くシャープなイメージですが冷たく重たいイメージです。その点ではiBook
12"の方がプラスチックのチープさが軽く感じられて印象的にはモバイル向きなデザインです。余談ですがこのiBookのデザインを模倣したノートパソコンがたくさん登場しているコトに最近気づきました。なんで日本のメーカーはこうなってしまうのでしょうか?さて話はもどって、iBook
12"の厚さは34mmでこのPowerBook G4
12"の厚さは30mmです。その差4mmで上下に2mmの差ということになります。しかしiBook
12"のポリカーボネートを使っており次のような説明も書いてあります。
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「ポリカーボネートという衝撃に強いプラスティック素材で作られました。(中略)また、内蔵ハードディスクをラバーマウントすることで衝撃吸収効果を高め、iBookにファイルやアプリケーションをすべて入れておいても安心できるようにしました。」と説明してあります。このアルミ製のPowerBook
G4
12"はとてもデリケートな感じがします。たぶんクッション性のあるカバーの中に納めて鞄に入れそうな気がするのですが、それでは通勤途中に簡単に使えません。また、277×218×30mm(幅×奥行き×厚さ)というサイズはほぼA4系の雑誌サイズであり決して小さいとは言えません。週間漫画誌よりは大きい訳です。また重さの方は2.09kgでありこれは歴代のMacの中では最軽量です。
数年前に日本だけで発売された異色の小型PowerBook2400というのがありマニアが多かったのですが、それも過去のことになるスペックではあります。もちろんそれ以前のPowerBookから考えたらとんでもない位で、私の6〜7台のPowerBookコレクションを見れば一目瞭然です。(これはそのうちにHLTのコレクションで紹介しますが)まあMacの中では最小なのは確かです。
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さて、以上のような外観のPowerBook
G4
12"ですが、私の期待にはずれたことが一つあります。それはPCカードスロットがついていないことです。iBookファミリーは意図的にかコストの為かPCカードスロットがついていなかったのですが、PowerBook
G4
15"にはついていてPowerBookファミリーとの差別化かと思っていたのですが、そうではないようです。逆に私にはiBookの土台にG4チップを入れただけの印象に思えてきます。実際にはCD
の出口位置などが違いますから新設計なのでしょうが、なぜ、PCカードスロットをつけないのかわかりません。一方PowerBook
G4 15"やPowerBook G4
17"にはPCカードスロットがついているコトを特長として語っているのです。何故こだわるかと言えばデジカメなどで撮ったデータを簡単に保存するのに不可欠なのですが、ホントに理解できません。Appleはスチール写真より動画の方が中心に考えているのでしょうか?そんなわけでこの魅力的な最小Macは★を落としました。
しかし、その後店頭で見た本物は「老眼」の眼にはもっと問題を抱えることになりました。それはこのPowerBook
G4
12"と17"からOSがMacOS-Xオンリーになったのです。MacOS-Xそのものにはそろそろ検討してみようかと思いMacOS-X10.2も買ってみました。自宅の
PowerMacG4と22"シネマディスプレイのセットに入れて様子見はしていますが、やはりOS9の方が使いやすいのです。それは1つはスピードがおそくなると言うことですが、これはOS-X10.2でだいぶ改良されたというので期待したのですが、それほどではありませんでした。私の感想から言えばMacのCPUスピードが1GHzプロセッサを超えるものでないと使わない方がストレスがたまらないと思いました。
しかし、もっと重要なことに気づいたのです。それはMacOS-Xは基本的にフォントをアンチエイリアスをかけて綺麗な文字にで表示します。しかし、このアンチエイリアスという縁をぼかすことによって我々「老人力」を持った「老眼者」には見にくいのです。色数を落とせば良いのかと思ったら、MacOS-Xでは少ない色数の設定が出来ないのです。
また、OS-9ではシステム系のフォント表示はビットマップのOSAKAが使われていますが、このビットマップと言うのは合理的で見やすいことに気づいた次第です。技術や性能は上がれば良いだけではないのだなと発見したのです。このようなこともあって、PowerBook
G4 12"は要検討になってしまいました。
もしもなるべく小さいMacが欲しいなら現在のOS9の使えるiBook
12"の方が良いと感じています。このiBook
12"をもしかしたら友人から借りられるかも知れないので使ってみたらレポートしますが、それとは別に現在興味を持っているのは「老人力」の眼から見てPowerBook
G4
17"に興味がうつりました。それは、重さより見やすさではないか、「大きいことは良いことだ!」ではないかと価値観のどんでん返しにあっています。
しかし、このPowerBook G4
17"は3月発売でまだ店頭で見るコトができません。次回はこの大型17"PowerスケッチBookを研究したいと思います。
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