No.003

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「大きな古時計」について

平井堅のシングルCDのジャケットでは柱時計のようなものが描かれていますが、歌詞のイメージは上のものらしいです。詳しくは左のコンテンツに紹介したページへ

 突然ですが、みなさんはご存じのこの曲「大きな古時計」について話をします。ほんとにほんとにお恥ずかしいのですが、この曲に私には記憶がないのです。
 きっかけは1〜2ヶ月前に古本屋チェーンBookOFFで大量に古本を買い込んでいた時のことなのですが、その2時間の間に店内放送で何度も何度もくりかえして聞かされていたことに端を発します。
 それは平井堅の歌う「大きな古時計」だったのですが、とてもしみじみと聞いてしまっていたのです。最初はBGMだったのですが店を出る頃にはBookOFFのCMソングかと思うくらいでした。
(しかし、1ヶ月後の店内ではかかっていなかったので違う)話をもどしますが、私はこの平井堅さんも知らず、またNHKの番組で取り上げられて話題になったことも知らない遅れた人間だったのです。しかし、本を探しながらなんどもなんども頭の中に染み込まされた「チクタク、チクタク・・・」というフレーズが頭を離れないのです。
 「この曲は何だ?」と人に聞こうとか、流行っているのか?とか何にも思わずに、たたBGMとして聞いて頭に残っただけなのです。
 そして歌番組で平井堅さんが出てきたときに、この曲の話がでて、声が同じでやっと実体が分かってきたのです。しかし、私にはこの曲自体のことも全くクエスチョンであり、人に聞く手だてもないまま、昨日、ある忘年会2次会のカラオケルームで「俺はよく知らないので、誰か<何とかの古時計>の歌をうたって」といったら、みんなが「有名な童謡じゃん」というのでビックリしたのです。その場の大半は私より年下だったのですが、それほど違わない人も知ってるというのです。一体、どこで私の記憶がとぎれているのか気になってそれを追って見ることにしました。


平井堅のシングルCD情報の案内にリンクしてあります。

 自宅に帰宅して、早速インターネットの検索サイトで「大きな古時計」で検索してみました。実はカラオケ店でもこの題名を知らず「古時計」の歌としか分からなかったのです、なにしろ歌詞も古本屋で聞き流していただけですから。だから、カラオケ店で誰が歌う際に歌詞を知ろうと思ったのです。その甲斐あって検索キーワードが見つかったと言うわけです。
 カラオケでのみんなは学校の本に出ていたとか教えられたとか言うし、実際にもカラオケ店では「みんなで歌おう・・」とみんなが合唱していた。私だけ浦島太郎のようだった。その時、一人に「俺らの歳には無かったのかな」と言ったら100年以上も前の歌だと言うではないか。ますます????なのだ。
 いくつもの検索された情報から分かってきたのは、古い人には違う題名や歌詞もあると言うことでした。この辺のズレがみんなとのズレかもしれない、と自分の失われた過去を探そうと必至で検索しました。いくつかを箇条書きにしてみます。(証言先のページにリンクを張っています)

 証言1.昭和25(1950)年頃。歌詞は今みんなが歌っているのとは違ったし、
     タイトルも「大きな古時計」ではなく、「おじいさんの古時計」でした。
     (60代の男性)
 
証言2.「おじいさんの古時計」という曲。世間に流通している曲とはメロディーは
     同じでも歌詞が若干違います。

 とりあえず、上の情報から自分ももしかしたらこの古いバージョンの記憶があるかも知れないと思いもう少し思い出してみることにしたのだが、全く記憶に無いのだ。
 次にこの曲の流行っていったなりたちを考えてみた。

 証言3.「大きな古時計」は1876年にアメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワークによって作曲された。
     「NHKみんなのうた」で1961年に「大きな古時計」として放送されて以来歌われているようです。

 このことから日本でも1961年からというのである。私の年齢でいうと6歳であるから、小学校に入ったころには耳にしているわけだ。しかし、小学校の教科書にはまだのってはいないだろう。その後日本で童謡として知れ渡っていくとしても5〜6年の間に私は中学生になってしまい童謡とは無縁である。1961年にブームになったとした場合、私の年齢では記憶が無い。またその後、10歳位になると加山雄三ブーム、グループサウンズ、ビートルズと言う小学生時代であるから、童謡と無縁だった世代かも知れない。と、考えてみた。そこで私と同じ年代の人に聞いてみようと思った。とりあえずはこの狭間の世代という条件で記憶にないのなら、少し安心だ。なにしろインターネットで検索してみんな「老若男女問わず一度は歌ったことがあるであろう『大きな古時計』。」などとフレーズがついているのだ。

 
   
 証言3のページでは、続編のあったことや生まれたエピソードなども紹介されています。
左の写真は続編の広告?右の写真は11時5分で止まった時計
左の写真(Copyright(c)Rare Book and Special Collections Division, the Library of Congress )

 そこでそんな有名な歌ならと、ルーツやエピソードも読んでいる内にとても感心させられ、感動もした。たとえばあるお母さんのホームページを読んでみてほしい。子供さんが口ずさんでるこの歌の歌詞のおもしろさ。お母さんは気づいていないが「しゃくね いつもうごいていた ごじまんのとけいさ・・・」 と言うフレーズは「しゃくね」を「悔しいの時の癪に障る」の「しゃく」と読むと子供の意味に関係ない音の世界がおもしろい。
 またこちらのお母さんの思いで
「さや」さんの思いでではご自身のお父さまの思いでなのですが、感動とショックを受けました。そしてどのような事情かわかりませんが、サイトを閉鎖されるとのコメントがありましたので、上記のリンクとは別に2ページほどをダウンロードして左のコンテンツにリンクしました。ぜひ、また元気になってサイトを復活していただきたいと思います。また、お子さんのお話などを読んでいると絶対元気になるだろうと感じさせてくれます。感動いたしました。また、この文章を読んだあとに「大きな古時計」をもう一度聞いてみると、曲の中の「今は・・もう・・動かない」の・・部分の空白がとても切なく感じるようになりました。もちろん作曲者はこの「とぎれ」を計算しているのでしょうね。
 
 また、この原曲のいわれやルーツなどを調べても感動しますので是非ご紹介のホームページをご覧ください。
そして、楽曲の聴けるホームページもたくさんありました。いくつかを左のコンテンツに紹介いたしましたのであなたも是非「古い古時計」の世界をお楽しみください。

 今回、突然この
Art Life Timesに音楽の記事がはいりましたように、このTimesはグラフィックだけではなく音楽も映像も舞台、演劇などアートとアーチストと呼ばれるジャンルを扱うページですのでよろしくお願いいたします。
また今回の突然の
「大きな古時計」の意見や感想、そして私が混乱しているのと同じ人、また原因のわかる方、是非WEBマスターまでメールをいただければ幸いです。


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